昨夜について
今月で23になる。
23年生きたからどうこうということは全くない。
俺がこれを書いている今、目の前で友達が女の子に好きと言われている。
そいつが明日からどうするとか、これからどうなるとかはどうでも良い。
小学校の頃からそういうのとは全く無縁で、俺はいじめられていた。
その地域の地主的なそんな家の同級生に俺はハマらなかった。
でもそんな少年漫画によくあるような、弱い奴こそ一番強いとか、いつか陽の目を見るみたいなそんなものに簡単に、ごく単純に憧れていたりもした。
ドラベース。それがきっかけで野球を始めたりもした。
剣道もやった。空手も。どれも長く続かなかった。中学から俺は卓球を始めた。
その卓球部で初めて居場所的な、俺はこれをするために生まれてきたんでは無いか。
と、中学生の俺は思ったりもした。
週6で部活に行っては、週2で地元の卓球クラブに行き、俺なりに頑張ってるつもりでいた。
でもそれも結果には出ず、中途半端なままだった。地元で一緒に卓球を始めた友達は高校で俺が卓球を続ける中、軽音部に入り、バンドを始めた。
音楽はずっと好きだった。
でもそんな友達みたいに「よっしゃバンドやろうぜ」とはならんかった。
中学の頃、なんかやったろうと受験シーズンの真夏におかしくなって買ったギターとアンプは一瞬で家具になりかわった。
結局、卓球も中途半端で終わらせてしまって、大学生になってから何もする気が起きず、流されるままにフォーク部に入った。でもこれがドツボでコードを鳴らすだけで、楽しくて仕方なかった。それで歌っているうちにろくな友達もできずに、終わってしまった。
社会人になってすることが無いので、数少ない女友達で音楽が好きな女の子とバンドを組むことになった。それもなんとなく楽しくなってきたところで、その子が5万のベースを買った翌々週に抜けた。
俺は何にも上手くできないと落ち込んでいる時に飲んでいた高校から俺のことを見下して、たまたま一緒だった大学でも「お前と一緒におったら友達できへん」とど直球なパワーワードをぶち込んできた友達とバンドやろうぜとなった。
今はそんな感じでそこそこ楽しくやっている。こんな面白いことを高校の頃からやっていたあいつら、なんなんや。許すまじ。
そんなことを書いているうちに友達は「友達に戻る?」みたいな会話になってる。
俺がラーメンの音すらハムハムと音を立てずに食べたあのもどかしさを返せ。
冒頭で余裕ぶっこいてた俺もアホくさい。
そんなしょうもない摩擦が数知れずとあるのは分かってたことやけども、寂しいよね!
おれ!寂しいよな!寂しい! 23の年は良い年になると良い。
3、4人で写る写真でいつも端っこのおれ、頑張れ。